世界天文年(2009年)や皆既日食など、宇宙(そら)を眺める機会が増えています。
最新の科学では、私たちの宇宙の姿はどのくらい解明されているのでしょう?
古代の人は宇宙をどのように捉えてきたのでしょう?
宇宙図、神話、古い民謡―現代の私たちを「宇宙」へとつなげてくれるツールによって、
私たち一人一人の「宇宙図」を描き直したり、拡げたりしてみませんか?


[第一部:最新の宇宙の姿] 講演
小阪淳(美術家)、小久保英一郎(天文学者)
最先端の天文学の成果に基づく宇宙の姿が一枚のポスターにまとめられた「一家に1枚宇宙図」(文部科学省、他監修)と、地球から観測上の宇宙の果てまでを実際の観測データに基づいてリアルタイムに可視化するソフトウェア「Mitaka」(国立天文台)。
「光速を超えて遠ざかる星々」、「私たちを構成する物質(元素)は宇宙全体のわずか4%」、「宇宙の年齢は137 億年」―最先端の科学が解き明かす、私たちの想像を超えるような宇宙の姿を、この2つのツールによって分かりやすくご紹介します。
 
 
「一家に1枚宇宙図2007」文部科学省,(社)日本天文学会 天文教材委員会監修

「Mitaka」 (c)2005 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ

「Mitaka」 (c)2005 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ
 
  [第二部:古代の宇宙観]
後藤 明(文化人類学者、考古学者)
望遠鏡もロケットもなかった時代、人類はさまざまに想像力を廻らせて世界を、宇宙を捉えていました。そのような古代の宇宙図や世界観を世界各地に残る神話などからご紹介します。
 
 
ツアモツ諸島の天空観

プカプカの天体図

Photo by Osamu Monden (Studio Umi)
 
  [第三部:神歌・古謡のコンサート]
UA (歌手)、ハーニーズ佐良浜(from沖縄伊良部島)
不可思議な存在である宇宙や自然に対する呼びかけや祈りが唄に発展し、今も神事で歌われています。しかし、歌い継がれている奄美や沖縄でもその継投は風前の灯。そのような唄い手を招いた貴重なライブ・コンサートです。
伊良部島の元神役の女性たちは、今も神事で歌われる神歌を、現代のPOPS界で活躍するUAは、奄美大島の島唄を披露します。
 

ハーニーズ佐良浜(Photo by Anko Sadoyama)

UA
[ナビゲート・ナレーション]
原田知世(女優・歌手)
三部全体をガイドするナレーションが、皆さんが宇宙へと思いを馳せる手助けをします。

※原田さんは声のみの出演となります。


[ロビー展示]
パネルやモニターなどを使った展示を行います。

>>チラシ(A4表裏)データダウンロード(PDF)