曼荼羅のように描かれた精巧な迷路、登りきることができない階段、狭いトンネル-空間に静謐に立ち現れるこれらのインスタレーションは、大量の塩からできている。「塩」は死の儀式に使われ、また生命にとって不可欠なもの。24歳で他界した彼の妹の死と向き合ったことが、山本の作品作りの原点になっているという。私たちにとって深い意味を持つこの白い物質を前に、肉体と魂の「生」と「死」について思いをめぐらさずにはおれない。
1966 広島県尾道市に生まれる。工業高校卒業後、造船所に勤務。
1995 金沢美術工芸大学 絵画専攻卒業
1999 助成:ポロック・クライズナー財団(ニューヨーク)
現在,石川県金沢市在住
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