GROUP/JAPAN
ジャンセンは(兄、デヴィッド・シルビアンと共に、人気を博した革新的バンド、「ジャパン」の結成メンバーであった。バンドは1977年から1983年まで活動し、その間、5枚のアルバムがリリースされた。コンピレーション・アルバムも数枚、リリースされている。バンドは人気の絶頂にあった1982年、ファイナル・ワールドツアーを行った後、解散した。
1990年にジャパンのオリジナル・メンバーがバンド、「レイン・トゥリー・クロウ」を結成。2ヶ月の間、バンドは作曲、レコーディングをし、1991年4月、ヴァージン・レコードから世界的にリリースされた。
ジャパンの音楽は最近、デジタル化されリリースされている。
UNIT/LABEL
元ジャパンのメンバー、リチャード・バルビエリとのパートナーシップは長く続き、6枚のアルバムを共作、インストロメンタルとボーカル(ジャンセンがボーカルを担当)の両方のアルバムを制作している。二人の最初の作品は1980年代、ビクター・ジャパンに「アンビエント・ヴィデオ」シリーズのサウンドトラックを依頼された。(同シリーズにはオノ・セイゲンも参加)NASA・スペースシャトルからの録音をバックにした『ワールズ・イン・ア・スモール・ルーム』はアンビエント・ミュージックの古典といえる。(最近、ミディアム・レーベルから新しいレコーディングと古いレコーディングをミキシングした『アザー・ワーエルズ・イン・ア・スモール・ルーム』がリリースされた)その他に、二人は日本の日立のTVコマーシャルや、イギリスのチャンネル4などの音楽、プログラミングに音楽を提供している。
COLLABORATION
1995年には日本のアーティスト、竹村延和と興味深いコラボレーションを展開、『チェインジング・ハンズ』というアルバムを共作した。
また、ジャンセンは長年、イエロー・マジック・オーケストラのドラマー、作曲家である高橋幸宏とレコーディングやライブにおいてコラボレートしてきた。1997年には『パルス』といいうプロジェクトネームで共に作曲したアルバムをリリース、このアルバムではポップ・ソングでまとめ、イギリスの女性ヴォーカル、ゾーイ・ニブレットをフィーチャーしている。このレコーディングや他に特別依頼された『パルス』の音楽がリプトン紅茶や自動車などの日本のTVコマーシャルに起用されている。
フォー・ヒーロー、DJ・スプーキー、リフレクション、スペイサー、ファンタスティック・プラスチック・マシンのようなコンテンポラリーなアーティストをフィーチャーした、クラブDJやダンス・ミュージックを取り上げたリミックス・バージョンもリリースされている。
ジャンセンは坂本龍一のプロジェクト、地雷の被害者を援助する資金を集めるキャンペーン・ソング、『ゼロ・ランドマイン』にも参加している。また、ジャンセンは最近、『ワールド・シチズン』というシルヴィアンとのコラボレーションにおいて、坂本と仕事をしている。このプロジェクトにはスケッチ・ショウの作品も含まれている。
1999年にはジャンセンはイタリア人キーボード奏者、クラウディオ・キアヌラと組み、ウ゛ェルトフの名作、『Man With
The Movie Camera』の特別上映時にそのサウンドトラックとしてライブ演奏を行った。この時の演奏は『キアノパラトム』というタイトルのアルバムとして発表された。さらにアンビエントなアプローチをとることにより、ジャンセンの映画的資質がこのムーディーで暗い、インパクトの強い作品において表現されている。
自らのプロジェクトのみならず、ジャンセンはミュージシャン、プロデューサー、ミキサー、リミキサーとして、彼の音楽歴を通して、他のアーティストのプロジェクトに世界的な貢献をしてきた。最近では、ノルウェーのアーティスト アンニャ・ギャルバレックのレコーディングに参加、彼女のヨーロッパツアーにも音楽ディレクターとして参加している。
NEW LABEL
2003年、ジャンセンとシルビアンはアメリカ、ニューハンプシャーにある最高の技術を誇るレコーディング・スタジオ中心にSamadhiSound.
(www.samadhisound.com)というインディペンデントのレーベルを始動させた。
パーカッション中心の電子音楽、デジタル領域におけるオーディオ処理を含むコンピュータ・プログラミングの最新のソロ作品も進行中である。
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