このたび、となみ民藝協会・D&DEPARTMENT TOYAMAが主催し、弊社がキュレーション・企画運営サポートで関わるイベント「民藝の再発見 -柳宗悦の美学を導いた南砺の土徳-」(2019年8月1日(木)~9月29日(日))が富山県内で実施されます。
「民藝品」というと、地方のお土産品と思われがちですが、本来は「民衆が日々の生活に必要とする工芸品」のことです。民藝運動は、柳宗悦・河井寬次郎・濱田庄司らによって1926年に提唱された生活文化運動で、民藝品にこそ自由で健康な美が最も豊かに現れることを発見し、手仕事の文化を正しく守り育て、生活をより豊かにしようとしてきました。90年以上経った今でも雑誌で特集が組まれるほど注目され続けています。
今回のイベントは、今年8月23〜25日に富山県南砺市で「日本民藝夏期学校」(主催:日本民藝協会・となみ民藝協会)が開催されるのにあわせて企画したものです。
実は、富山県南砺市は民藝運動の聖地の1つとされていますが、まだあまり知られていません。8月1日からD&DEPARTMENT TOYAMA GALLERYで始まる展示では、富山県南砺市の『土徳』- 他力の精神風土 -と、民藝運動ゆかりの作品などを通して、「民藝」を再発見します。【出品作家・作品:棟方志功、柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司、金京徳、森つくし、村田佳彦、世界の民藝品、ほか】
また、初日8月1日には、同会場にて記念トークイベント「d SCHOOL わかりやすい民藝」を開催。日本民藝協会常任理事・となみ民藝協会会長の太田浩史(大福寺住職)とロングライフデザイン活動家ナガオカケンメイ氏が登壇し、民藝ビギナーにもわかりやすい、民藝の基本や暮らし・社会との関わり等について話されます。
8月23〜25日に実施される「民藝夏期学校」は全国の日本民藝協会の会員が集まり合宿形式で民藝について学ぶ勉強会ですが、8月24日(土)の「公開講座」は一般の方も無料で聴講できます。
ご関心ある方のご来場をお待ちしています!